カレーの歴史 日本編3

時代は明治から大正に入り、カレーが国民食として根付いてきます。
そして製造、販売する会社(商店)が増えていくのもこの時代からです。

「岡本商店」が東京・日本橋で元祖カレールウとも言える「ロンドン土産即席カレー」を発売開始。「肉や野菜を煮てこれをお湯で溶いて煮る」、まさに今令和にある形すでに、100年以上前に出来上がったのです。
ただし現在のように固形ではなく粉末状で缶入り。15人分30銭での販売。この頃の飲食店のライスカレーの値段が5〜7銭と考えるとお手頃価格ですね。

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画像元:ヤフオク

そして1920年代、カレーメーカーにおける現在の二大巨頭。
ハウス食品とS&B食品がカレー事業を始めるのです。

1921年、「浦上商店」は得意先からカレー粉の販売を委託され、これを機に浦上靖介はカレー粉の研究に没頭。そして1926年、カレー粉を研究中の靖介のところに「稲田食品製造所」の社長から、会社を譲りたいという申し入れがありました。靖介は非常に心を動かされる一方で、市場が未成熟でリスクが大きすぎるのでは、との不安もありました。靖介の決断をうながしたのは、夫人の「やりなはれ、夫婦が力を合わせたら実らんわけはあらしまへん」という力強い言葉でした。こうして「ホームカレー」の製造・販売がスタートしたのです。(ハウス食品HPから抜粋)

写真:発売当時の新聞記事

画像元:ハウス食品HP

その2年後の1923年、山崎峯次郎(エスビー食品創業者)が国産初のカレー粉の製造に成功。(S&B食品HPから抜粋)

画像元:S&B食品HP

そして1927年。「中村屋」が日本で初めてカレーとライスを別盛りにして提供しました。
「中村屋」は今もなお、レストランのカレーでも有名ですが、この「純印度式カリー」のメニューが誕生したのがこの頃です。

画像元:中村屋HP

日本に亡命したボースは「中村屋」で匿われており、独自の進化を遂げた日本のカレーが自分の大好きなインドのカレーとは違うと嘆き、「中村屋」の創業者である相馬夫妻にインドカレーを作るように進めたそうです。そして完成したカレーは当時相場の8倍だったにも関わらず、大変な人気を呼びました。

大正の終わりから昭和初期にかけてのこの時代、現在にも続くカレー界の巨匠たちが産声を上げた、そんな年になりました。

表紙画像元:ヤフオク

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