平成に入り、カレー界で起こった大きな出来事は、カレーの食べられる幅が広がったことです。さまざまな場所、さまざまな種類、さまざまな用途でカレーが食べられるようになっていった時代でした。
今では当たり前の存在になった、キーマカレー、スープカレー、バターチキンカレーが出てきたも平成に入ってからです。
画像元:クックパッド
1990年、タイ料理が人気になります。パッタイ、ガパオライス、カオマンガイと並び有名なのがタイのグリーンカレーでしょう。
今までのカレーとは全く異質なものでまず色がグリーンであること。そしてココナッツの風味で甘さが強い味は始めた食べる人に衝撃を与えたとか。
それから2年後の1993年、ついにカレーは宇宙へと羽ばたきます。
NASA宇宙飛行士の毛利衛さんが宇宙食として持っていったものの中にレトルトカレーがありました。
元々レトルトパウチ食品というのはアメリカの宇宙開発の一環としてNASAで生まれたもので、すでに1969年のアポロ11号の宇宙食として採用されていました。
そんな中、レトルトカレーを持っていき、宇宙で初めて食べたのが毛利さんです。
他の国出身の同乗のクルーにも好評で、以来レトルトカレーは宇宙食のメニューとして採用されることとなったのです。


スープカレーが登場したのは最近で、2002年から2006年ごろにかけて、北海道発祥の「スープカレー」が全国的ブームになったのは記憶に新しいかもしれません。同じく北海道発の白いカレー「ホワイトカレー」は2006年に全国に広がりました。

画像元:Eレシピ
2008年にはキーマカレーやバターチキンカレーといった多様なメニューが飲食店で見られるようになり、今では当たり前になった。家でキーマカレーやバターチキンカレーを作って食べる人も少なくないですよね。

画像:クラフトカレーキーマ(作り方)
そしてさらにスパイスカレーが流行しだしたのはほんの数年前からです。昨年からのコロナショックでおうち時間が増えたことで、趣味にカレーをスパイスから作る人も増えたといいます。自分で試行錯誤して作ると一層美味しいですよね。
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