オールスパイスとは何者か?

画像元:DELISH KITCHEN
オールスパイス、名前だけ聞くとスパイスの王様的なものなのか、スパイスミックスみたいなものなのか。一体何者でしょうか。しかし実は、オールスパイスという植物が存在し、それ単体でのスパイスとして存在します。
オールスパイス
フトモモ科オールスパイス属の植物で、常緑高木です。6~9mほどの高さになる木で、主に果実をスパイスに使います。果実が未熟なうちに収穫・乾燥させて、スパイスとして使用します。グラインドして粉末状にしたものが流通しています。
オールスパイスの歴史
オールスパイスはジャマイカが原産地で、古くから中米で利用されてきました。防菌効果があったため、マヤ文明では王の死体を防腐するために使用されていました。オールスパイスを”発見”してヨーロッパに持ち帰ったのはスペインの冒険隊でした。16世紀中ごろにヨーロッパに持ち込まれたとき、すでに三大スパイスと呼ばれていた「シナモン・ナツメグ・クローブ」に似た芳香があるということで、「オールスパイス」と呼ばれるようになりました。その後中国にわたってからは、たくさんの香りがするということで、百味胡椒や三香子と呼ばれます。
オールスパイスの使い方
オールスパイス、どう使うといいのでしょうか?肉料理と相性がいいです。肉の臭みをうまく消してくれるため、ハンバーグやミートローフ、ソーセージなどにぴったりです。またトマトとも相性が良く、トマトソースにも使われます。
スパイスの歴史はほとんど大航海時代、新大陸の発見や地球が海でつながっていることの発見と並行して進んできたことがわかりました。それもこれも、スパイスの魅力に人々が魅了されたからです。
普段の料理にいつも使っているスパイスから、使ってみたことがないスパイスまでいろいろなものがありますが、スパイスの背景にある世界の歴史を想像しながら毎日の食卓人取り入れてみるのもすごく面白いと思います。
その豊かな香りから日本名では「百味胡椒(ひゃくみこしょう)」、中国名では「三香子(さんこうし)」とも呼ばれています。とても爽やかな香りが特徴で、さまざまな料理やお菓子に使用可能です。
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