カレーと健康 油脂編2

こんな面白い研究データがあります。
日本人合計8万2000人の食事内容と循環器疾患の発生率の関係を11年間追跡調査した研究です。
そこでわかったのが肉をたくさん食べ、飽和脂肪酸の摂取量が増えるほど、血圧が下がっているということです。血中コレステロール値は少しずつ増えていくものの、影響を与えるほどものもではありませんでした。
そしてここでわかった興味深いことが、脳卒中の発症率との関係です。飽和脂肪酸の摂取量が一番少なく、炭水化物をたくさん食べている人たちに多く発症していたのです。これは脂肪の摂取量が少ないことにより、脳や心臓の動脈狭窄が進んでしまったことが原因でした。

画像元:書籍 医者が教える食事術実践バイブル2

続いて、脂質は太るという間違った概念についてお話しします。「健康に悪くなくても脂肪を摂ると太るんでしょう?」と言う声が聞こえてきそうですが、これも間違った認識と生化学の観点から言えます。

そもそも脂肪は食べたら皮下脂肪や内臓脂肪になるように体はできていません。脂質は三大栄養素として大切な働き口があるからです。これは前述したように人間の37兆個の細胞膜を作る役割があります。また、ホルモンの材料としても使われます。多くの人が気にしているコレステロールは食べ物からの摂取では足りないため肝臓で作られていることもわかっています。

2-4 脂質の必要摂取量、過不足による影響について | 栄養セルフケア検定オンライン講座

画像元:栄養セルフ検定オンライン講座

次にそもそも私たちは脂肪を十分に摂取できていないということです。日本人の平均脂肪摂取量は男性74g、女性56gです。これらが余って身体につくことは考えづらいです。

最後の理由として、脂質は吸収されにくい性質があります。炭水化物やタンパク質はブドウ糖やアミノ酸に分解され100%近く吸収されますが、脂肪は水に溶けにくいため腸から100%吸収するのが難しいです。
特に肉やバターに含まれる飽和脂肪酸の吸収率が悪く大量に食べても体内に取り込まれず排出されることがわかっています。

良質な油脂であれば人はもっと積極的に取るべきだったのです。

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