玉ねぎの歴史もまた古く、原産地は中央アジアとされております。原産地を通し紀元前の時点からエジプトでは玉ねぎと思わしき品種の野菜が食べられていたとされます。
栄養価のく、水分量の多いので働くものにとっても必要不可欠だったとか。そのため歴史的にも重要な食物の一つと言われています。

玉ねぎの特徴として「伝えられた土地により、品種ごとの味が違う」という特徴があります。もちろん品種ごとに味が違うのは当たり前ですが、伝えられ方によって味が違うのは、それぞれの土地の土、気候、栽培方法によって玉ねぎ自身が進化していったものだと考えられます。
これは玉ねぎの歴史が関わっており、エジプトから地中海を通し伝わった玉ねぎは、東ヨーロッパでは食材自体の味を生かす、辛みの強い品種に改良され、南ヨーロッパでは他食材に合わせやすい、甘みの強い品種に改良され、更に東南ヨーロッパを通し更に広がったため「辛い玉ねぎ」と「甘い玉ねぎ」に分かれてしまったと言われています。


日本では、玉ねぎは江戸時代に長崎より伝来したと言われていますが、そのときは野菜として食すると言うよりは、鑑賞するものとして使われていました。玉ねぎは球根ですから、チューリップなどと同じですし、意外と綺麗な花を咲かせます。
玉ねぎの花を見たり、花のほかにも特徴的な球根部分を見たり、断面を観察したりと、玉ねぎは食べるものではなく花や断面を見るものだったのです。
球根部分を食べるようになったのは明治時代。試験栽培された玉ねぎが食べてみると美味しかったことから「食用」としての玉ねぎが全国各地に広がっていきました。
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